嗚呼!悲しいことに!どんな偉大な理念や宗教や正義を掲げていても、そこに暴力があるならば、 それらは、単に人間の欺瞞に過ぎない。この苦悩の現実を直視できず、なお、人類は暴力の応酬を止められない。 皮肉なことにいのちがけで死守する崇高な理念や宗教や正義を暴力に代えてしまうものは無明のわれわれ自身だ。 嗚呼!われわれは、一体、いつになったらが自己の欺瞞性に気づき、暴力を終わらすことができるのであろうか。 束縛された心を見抜き、魂を開放し、天真爛漫な精神の新生創造の自由を開花させるのは、 いまを生きるわれわれひとりひとりの問題であると、悲惨な現実が突きつけているのではないだろうか。 朝日山萬歳楽院法圓寺
更新令和6年3月18日
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