真言宗豊山派



人類の意識の変容をうながす『萬歳楽山』のヒビキ



地震の時によく唱えられていた『まんぜいらく』のこと(龍雲好久が萬歳楽山に誘われた初期のころの記事)
       

 地震の時によく唱えられていた『まんぜいらく』のこと
この「まんぜいらく」という呪文は、「くわばらくわばら」などとおなじ ように、地震や災難よけ
のお呪いとして、だいぶ古くから唱えられており
まして、そのお呪いの分布は関東、東北地方全域
に広がっており、「まん
ざいらく」「まじゃらく」「まんぜろく」などといわれております。最近
の若い世代ではあまり知られておりませんがある程度年輩の方はおじいさ んやおばあさんがよく地
震の時に唱えていたとか、家の柱の上部に「萬歳
楽」と書いてあるなど、昔は地震や災難よけのお
呪いとして使われていた
ようです。
 ではどうして、地震の時に「まんぜいらく」と唱えるようになったのか と言うことですが、日本
にたった一つしかない『萬歳楽山』福島市と白石
市の県境にまたがる標高900メートル(頂上は
898.3メートル通称
や・く・や・みといわれている)の山にまつわる伝説の一つからきている
ようです。これはこの山が半田山の陰にある桑折町の民話にものっており ますが、「萬歳楽山に山
仕事に入り込んでいた数人の村人達が、昼飯もす
んで、大きな岩の上で昼寝をしていると、なにや
ら少し揺れているような
きがしたが、何でもない。夕方仕事を終えて、山を下りてみると、なんと
麓は大地震で全ての村という村が壊滅していた。助かった男衆たちは難の を逃れたのは自分たちが
萬歳楽山にいいたおかげだからだと思わず「まん
ぜろく・まんぜろく」と唱えた。それから、地震
が起こったら「まんぜろ
く・まんぜろく」と唱えると、地震はおさまるようになった。」というよ
うな話が伝わっております。このときの地震は実際にもありまして、関東 や神戸の震災にも匹敵す
るような大地震だったようです。この地震除けの
呪文の言い伝えがなぜ関西方面をのぞく関東以北
に広がったかは定かでは
ありませんが、そもそもこの話はかなり古いようで、東北地方中心として
広がった文化の歴史に関係するものかもしれません。もしかすると、縄文 時代にまでさかのぼる話
かもしれないと、密かに思っており、それを証明
するような話が発掘されないかと期待しておりま
す。

                            



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