法圓寺には創建のときからの柘榴の木がある。
芭蕉翁追善興行の俳句にもときどき読まれることもある。
とげのある木を嫌う庭師が入ってからというもの、この柘榴の木処分されるところだったが
寺にとって大事な木だから残すように頼んで移設してしてもらったが、老木なので数本枯れてしまい
今では2本だけかろうじて生きている。
今朝、何気なく、棘のある木に葉が燃えだしてきて、おお!今年も元気だねと声をかけてしばらくみていると
柘榴の木の根元で角を生やした幼子が楽しそうにダンスをしている。
柘榴の木の妖精か?でも、柘榴は朱のあざやかな花を咲かせるし、その実は「屏風の影にお姫様千人 なーんだ?」
と昔からクイズにもあるように実には綺麗な赤い粒がたくさんあるから、妖精にしては、幼児とは・・・不思議に思って、調べると、
鬼子母神を祀る寺に柘榴があるという。
古今東西を問わず柘榴は子孫繁栄、子安安寧をもたらす木であると伝えられているという。
神話や伝説ばかりでなく、実際にこの寺にまだ生きている柘榴の木には子どもを守護する霊力があるのだろうと思われる。
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