令和八年十一月、法圓寺・歓喜寺の檀信徒の皆さまとともに、 高野山・根来寺・長谷寺・室生寺の四霊場を巡る団参を企画いたしました。
今回の旅は、親睦を深め、無事に参拝を終えることが第一の目的です。 どうか皆さまが、事故なく、怪我なく、病気なく、 「良い旅でしたね」と笑顔で帰ってこられることを心より願っております。
そのうえで── この四霊場には、古来より“心を静かに整える力”が宿っています。 それは、言葉で説明するものではなく、 それぞれの方が、それぞれの人生の歩みの中で、 ふとした瞬間に感じ取るものです。
ここでは、旅の背景として、 四つの霊場がそっと示してくれる“内なる歩み”を、 控えめに記しておきます。
弘法大師の御山は、外界から隔絶された聖地です。 奥之院の静寂に身を置くと、 「私はどこから来て、どこへ向かうのか」 そんな問いが自然に胸に浮かぶことがあります。
沈黙そのものが、気づきを与えてくれる場所です。
興教大師覚鑁上人は、改革と孤独の中を歩まれた方です。 根来寺の歴史には“破壊”と“再生”が刻まれています。
人生の中で抱えてきた葛藤や痛みを、 そっと見つめ直すきっかけとなる場所でもあります。
今年は開基一三〇〇年の正当年。 観音さまの大慈大悲は、 「本来のあなたそのままでよい」 と静かに語りかけてくださいます。
ここでは、 誰かに救われた瞬間、 再び立ち上がった記憶が、 ふと胸に浮かぶ方もおられるでしょう。
女人高野として、誰にでも開かれた寺。 山深い自然と調和した伽藍は、人生の“道”そのものです。
小さくとも凛と立つ五重塔は、 「日々の小さな積み重ねが、人生を支える」 という静かな教えを示しています。
この旅は、次のような内なる流れを自然に生みます。
高野山:根源に触れる
根来寺:厳しさと向き合う
長谷寺:受容と再生
室生寺:未来へ歩む
これはそのまま、 ひとりひとりが歩んできた「魂の遍路」の姿でもあります。
今回の団参は、楽しむための旅であってよいのです。 そのうえで、もし霊山の空気の中で、 “見えざれども、聞こえざれども、 仏の気配にふと触れる瞬間”があれば、 それは何よりのご縁です。
どうかこの旅が、 皆さまの人生の歩みにそっと寄り添い、 心の奥にある“本来の光”を思い出す機縁となりますように。
合掌 法圓寺・歓喜寺 住職 龍雲好久
参加ご希望の方は下記リンクページをご覧いただき、申込書を法圓寺にご送付ください。